

大学受験勉強をしているときに、親として一番気になるのは子供が忙しすぎるのではないかということだ。たしかに、勉強時間をたくさん必要とするので遊ぶ時間は少なくなる。そこで時間をどうつくるかということが大きなテーマとなるが、前述のように生活に必要な睡眠時間や食事時間は削ってはいけない。それは子供の脳の発達に悪影響を及ぼしてしまう。削る時間はもっとほかにある。子供の時間の使い方を見ていれば、必ずどこかに無駄な時間があるはずだ。無駄な時間があってはいけないというわけではないが、無駄な時間が長時間にわたるようなときには、それを少なくする方向に持っていくべきだろう。たとえば、ダラダラと何時間でもテレビを見ているとか、長時間にわたってゲームをしているようなときには、その時間を削らせることが必要だ。遊んだり息抜きをしたりする時間も必要だから、それをゼロにするというような無理なことをさせてはいけないが、それでもゲームは1日1時間までにするとか、テレビは夜9時までにするというような制限は必要だ。
個別指導塾は現代教育の方向性的には正しいのですが、その実態はかなり怪しいとしか言いようがありません。子ども達は個性化、多様化しました。今ではクラスの友達と一緒に勉強することができない子が出て来ています。このニーズに応えようとするのが個別指導塾ですが、そこにはコストパフォーマンスの面で大きな欠点があります。例えば、一回九十分でお客さんから三千円とるとします。そこで働く学生はどういうわけか、出身校と電話番号を子どもや親御さんに教えるのは禁止されている塾が多い。また、授業一回あたり千二百五十円で雇われています。つまり、一人の生徒九十分に対して、個人指導予備校は約千七百五十円を得るのであり、これが一日十コマあるとすると、一月で、五十二万五千円の実入りとなります。これから場所代や光熱費、コピー代などをさっ引くと、経営者は月収三十万円以下です。これではバカらしくてやってられません。
多くの方は予備校を選ぶときに予備校の合格実績を重視するのではないでしょうか。また合格実績は塾がもっとも強調する宣伝材料でもあります。予備校が合格実績を公表するとき、「合格者数」や「過去数年間の合格者数の推移を示すグラフ」などを示しますが、これは予備校の業務実績です。予備校会社の株を買うわけではないので、予備校の業務実績を知ってもしかたがありません。親にとって重要なのは「この予備校に通ってうちの子は志望校に合格できるのか?」という点ですから、これとはちがう視点で合格実績をとらえることが必要です。ここで合格実績の見方を考えましょう。